-公的年金改革と運用の多様化及び 不動産の役割-

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ARES 年金フォーラム 2014 開催報告
ARES年金フォーラム 2014 開催報告
-公的年金改革と運用の多様化及び
不動産の役割-
不動産証券化協会は、昨年 12 月9 日に「 ARES 年金フォーラム2014-公的年金改革と運用の多様化及び不
動産の役割-」を開催しました。
ARES 年金フォーラムは、日本の機関投資家による不動産投資の進展へ向けた情報提供を目的に毎年開催して
いるもので 、今回で 10 回を数えます。
今般の公的年金改革では、運用やリスク管理の高度化が一つの重要な論点になっています。昨年 10 月、年金積
立金管理運用独立行政法人( GPIF )
が基本ポートフォリオの変更をした際には、運用対象の多様化の観点から、不
動産を含むオルタナティブ資産への投資について 、初めて明記され、注目を集めているところです。
基調講演では、GPIFの運用委員会委員長を務める早稲田大学の米澤康博教授から、これまでの公的年金改革の
経緯 、基本ポートフォリオの変更の意義 、今後の展望についてご講演いただきました。また、パネルディスカッション
では、年金運用に携わる実務家の方々に、公的年金の運用の変化が企業年金等の運用に影響を及ぼす可能性も踏
まえながら、今後の年金運用の展望と不動産の位置付けについて議論いただきました。当日は年金基金はじめ会員
等 、230 名にご参加いただきました。
日 時 :2014 年 12 月 9 日(火)13:30 ~ 17:00
会 場 :日本橋三井ホール
主 催 :一般社団法人不動産証券化協会
協 力 :米国年金不動産協会(PREA)
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ARES 不動産証券化ジャーナル Vol.23
ARES 年金フォーラム 2014 開催報告
※所属先・役職は開催時のものです。
プログラム
● 主催者挨拶
岩沙 弘道
一般社団法人不動産証券化協会 会長
● 基調講演
「公的・準公的資金の運用・リスク管理等の高度化
等について -GPIF の新ポートフォリオを中心に-」
米澤 康博氏
早稲田大学 大学院ファイナンス研究科 教授
● 講 演
「私募 REITを巡る市場と投資家の動向」
前田 清能氏
株式会社三井住友トラスト基礎研究所 私募投資顧問部 主任研究員
● ショートプレゼンテーション
「ARES が公表する日本の不動産投資インデックス
」
-ARES Japan Property Index(AJPI)ARES Japan Fund Index(AJFI)
-
澤田 考士
一般社団法人不動産証券化協会 調査部 上席研究員
● パネルディスカッション
「公的年金改革と運用の多様化の中で不動
産をどう位置付けるか」
【モデレーター】
飯尾 昌弘氏
ラッセル・インベストメント株式会社 コンサルティング部 シニアコンサルタント
【パネリスト】
小川 剛宏氏
みずほ信託銀行株式会社
投資プロダクツ開発部
戦略開発チーム 参事役
矢木 茂氏
企業年金連合会 年金運用部
不動産担当部長
森 郁雄氏
三井不動産投資顧問株式会社
常務取締役
八木 博一氏
セコム企業年金基金
常務理事 運用執行理事
January-February 2015
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