JR九州も隣接跡地で〝大規模マンション〟開発今年５月オープンを目指して工事が進む鹿児島市立病院 JR鹿児島中央駅から南へ約１㌔、鹿児島大学に隣接する鹿児島市上荒田町のJT鹿児島工場跡地（約６万９千平方㍍）に今年５月から鹿児島市立病院と市交通局が移転・開所する。さらにここから西へ市電唐湊線、JR指宿枕崎線を挟んで約300㍍の約２万７千平方㍍のJT跡地をJR九州が取得。商業施設も併設した大規模なマンション団地が検討されている。医療や教育、商業、住居など都市機能の充実で上荒田地区はここ数年で大きく変貌することになりそうだ。小児科、小児外科を成育医療セの平均在院日数の短縮などにより現病院に比べて病床数は入院患者数６４７台。同市加治屋町にある㍍、病床数約５８０床、駐車場台て、延べ床面積５万１９００平方新市立病院は敷地面積約４万４６００平方㍍に地上８階建車両部品等を展示し、構内側は電・市バスの歴史がわかる資料や３階には資料展示室を設置。市ため施設見学コースを設け、局舎設。市民に親しまれる施設とする約４８００平方㍍の整備工場を建㍍の局舎、２階建て、延べ床面積間「都市の杜」などとして整備。 86 Zaikai Kyushu / FEB.2015 ンターとして統合・発展させ、出生前から小児期までの一貫した医療体制を充実。地域がん診療連携拠点病院としても機能する。さらに災害時の患者搬送や物資運搬ができる屋上ヘリポートを設置するなど、医療の面から安心・安全なまちづくりに貢献する施設として期待される。鹿児島市交通局も同市高麗町から移転してくる。こちらは敷地６８７床から減少するが、敷地面ガラスカーテンウオール越しに車面積約１万２８００平方㍍に３階積は２・８倍、延べ床面積は１・３両基地全体が見渡せる。建て、延べ床面積約１８００平方倍、駐車場台数は３倍になる。市立病院と交通局に挟まれた約１万２千平方㍍は、病院利用時間体制で受け入れており、新シンボルツリー、サークルベンチ、もり者や一般市民に親しまれる緑地空病院は同センターを拡充して機幼児用コンビネーション遊具など卒中、外傷などの重症患者を能向上を図るほか、小児救急医を設置した芝生広場、災害時の一急患者に対応。産科、新生児科、時的な避難場所などにも使える療拠点病院として小児の重症救 24 現病院は県内唯一の救命救急センターとして急性心筋梗塞や脳市立病院と市交通局が上荒田に新築移転変貌する都心一等地の「ＪＴ跡地」鹿児島市立病院の移転を前に周辺は新しいにぎわいが出てきている JR九州が分譲マンション用地として取得したJT跡地楽しめるように園内を一周する休多目的広場、散策やジョギングをに申請し、認定を受けたが、旧中中心市街地活性化基本計画を国スーパーなど商業施設を併設する大規模な分譲マンションを開発し、ことも検討している。活法の下で年に策定した基本養散策路などが設けられる。ＪＲ九州は九州各県で「ＭＪＲ」の分譲マンション事業を展開。に市立病院・交通局用地以外の基本構想・基本計画策定、さら（城西サウステラス（戸）を皮切りに、南鹿児島（戸）、計画にはなかったＪＴ跡地なども含めて対象地域を大幅に拡大。Ｊ鹿児島市内では年の城西（Ｔ跡地に移転する市立病院などの残りの土地の有効利用策の検討現在は宇宿１丁目に宇宿パークサ都心部の活性化目指し鹿児島市が取得・整備この地は鹿児島大学に隣接するとともに電車通りに面し、鹿児島に、国の中活事業として新設され戸）、宇宿戸）と販売。年を活用し、「都市の杜」など緑地始予定と、活発に供給している。２月には上本町（戸）を販売開ＪＲ九州が取得したＪＴ跡地周辺にはすでに他企業が東側に階建て戸、南側に階建て１３４戸の分譲マンションを建設していＪＴ鹿児島工場跡地とは別に、市電とＪＲ指宿枕崎線などを挟供給すると見られる。４００戸程度の分譲マンションをる。ＪＲ九州はここで３００～んで西側約００㍍のところにも大型マンション供給で出店や再開発にも拍車が出現することになった。戸）を分譲中で、戸）、高麗町（中央駅前から南へ約１㌔、市電で年にわたりＪＴ鹿児島工場として操業してきたが、２００５年春に操業停止。約６万９千平方㍍の大規模なまとまった跡地をめぐっては、民間のマンション業者や県外大手の流通資本なども取得に動いていた。 72 15 12 日本専売公社時代からイド（ 88 三つ目の電停前に位置する一等地。た「暮らし・にぎわい再生事業」 08 22 98 38 10 幸市長）として年月、ＪＴ側心部の活性化を図るため」（森博市民福祉と都市機能の向上、都とや、跡地の取得が将来の本市のい形状で、奥の方はＪＲ鹿児島本㍍、奥行約３００㍍の長方形に近ことはないと見込まれたことから、２万７千㍍。南側が間口約１００財政運営に大きな影響を与える線に沿って曲がっている。入口付があったところで、その面積は約ＪＴ跡地がある。ＪＴの流通機能を併設したマクドナルドやセブンば大いに発展。既にマックカフェの大型分譲マンションが立地すれ病院や緑地が整備され、ＪＲ九州市電沿線を中心に中高層住宅が建ち並ぶ上荒田地区だが、市立鹿児島市も「本市のまちづくりの観点から極めて重要であるこ 93 54 85 産たばこの配送などを業務とするに取得の意向を正式に伝え、結局、近の一部はＪＴグループ企業で国シュとなっており、ボウリング場イレブン、飲食店などの出店ラッ億５千万円で購入跡など未利用地の再開発にも今年４月、ＴＳネットワーク鹿児島流通セン（神園史郎）した。地をＪＲ九州が約億円で取得し、後拍車がかかりそうだ。 11 ターの建物が建っている。この土 06 鹿児島市はまた、改正中心市街地活性化法に基づいて年度、 30 Zaikai Kyushu / FEB.2015 87 99 3 75 07 07 81