Taro-H27.2.5 生育と管理

平 成 27年 2月 17日
麦の生育と管理
北 部 振 興 局 集 落 ・水 田 班
◎ 2月 の 天 候 1ヶ 月 予 報 ( 気 象 庁 よ り ) と 対 策
①気温は平年並または高い確率が予測される。
麦踏みで生育調整と分げつ促進
②降水量は平年と同様に曇りや雨または雪の日が多い
土 入 れ と 圃 場 内 の 排 水 溝 の 作 溝 で 排 水 対 策 !!
<必ず水の落とし口につなげる>
倒伏防止
節間伸長の抑制
麦 踏 み : 3葉 期 ~ 茎 立 ち ま で に 3~ 4回
根の増加
土 入 れ : 4葉 期 ~ 茎 立 ち ま で に 2~ 3回
麦 踏 み ・ 土 入 れ は 、 土 壌 表 面 が 白 く 乾 い た 時 に 実 施 す る ! 麦ふみ0回 麦ふみ2~3回
( 土 壌 が 多 湿 の 場 合 に 行 う と 、逆 に 生 育 抑 制 と な る の で 注 意 。)
◎収量確保のために生育にあった追肥を行う!
今 年 は 11月 下 旬 か ら の 降 雨 に よ る 播 種 時 期 の ば ら つ き に よ っ て 、麦 の 生 育 に 差 が
あ り ま す 。 下 表 を 参 考 に 、生 育 を 観 な が ら 適 期 に 追 肥 を 行 い ま し ょ う 。
施肥基準
施肥
分げつ肥
麦種
小麦
大麦・裸麦
施用時期
3~4葉期
窒素成分量
kg/10a
2
穂肥
小麦
小麦・裸麦
(ミナミノカオリ)
大麦
6~7葉期(茎立2cm)
3
5
2
施肥目安量は??
主な肥料の施肥量(kg/10a)
NK30
硫安(大粒・圧ぺん)
☆穂肥の効果
15
10
20
15
30
25
15
10
~粒数と充実の確保~
「穂 肥 な し 」に 比 べ て 収 量 が 38%増 加 ( 麦 踏 み 、土 入 れ も 必 ず 実 施 す る こ と ! ! )
穂肥量
(窒素成分)
出穂期
成熟期
kg/10a
稈長
穂長
穂数
子実重
cm
cm
本/㎡
kg/10a
同左
比率
倒伏程度
(6月3日)
0-5
0
4月20日
6月4日
84
9.1
282
297
100
2.0
2
4月21日
6月5日
91
9.6
335
411
138
2.5
注)平成14年度(宇佐)、11月22日播種、品種:農林61号(小麦)
◎雑草対策~雑草の生育を観て早めの対応を~
播種後の降雨により播種後土壌処理剤を散布できなかったために雑草がすでに発
生 し て い る と こ ろ が あ り ま す 。 土 入 れ で も 対 処 で き な い 場 合 は 、生 育 期 除 草 剤 を 使
用し早めの対処を行いましょう!!
生育期除草剤
薬剤名
使用時期
スズメノ
テッポウ
カズノコ
グサ
ハーモニー
水和剤
麦1葉期
~
節間伸長前
5葉期
まで
3葉期
まで
(注1)
(備考参照)
アクチノール
乳剤
穂ばらみ期まで
×
×
バサグラン
液剤
小麦
収穫45日前まで
大麦
収穫90日前まで
×
×
ヤエム
グラ
カラスノ
エンドウ
4節期
まで
×
4節期
まで
3葉期
まで
6葉期
まで
(備考参照)
6葉期
まで
備考
タデ類
・カズノコグサは10g/10aで使用
する(前年、カズノコグサが多かっ
たほ場では早めに処理)。
・展着剤の加用が望ましい。
・周辺作物に薬害を生じやすいので飛
生育初期
散しないように注意する。
のみ
・使用した散布器具は消石灰500倍液
で入念に洗浄する。
・効果は遅効的(約30日かかる)
【 晩限の目安 】
節間伸長前:2月中旬
生育初期 【 晩限の目安 】
のみ 穂ばらみ期:3月下旬
生育初期
のみ
・ヤエムグラは3葉期までは適用量の
下限でおおよそ有効。これを超える場
合は適用量の上限で効果が安定。
【 晩限の目安 】
小麦収穫45日前:4月中旬
大麦収穫90日前:2月下旬
注1)抵抗性スズメノテッポウには効果なし。
・ 農 薬 は 必 ず ラベルを 確 認 し て 散 布 し ま し ょ う !
・毎年同じ薬剤を使っていると、効かない草(抵抗性)が出てきます。
( ハーモニーで 事 例 あ り 。 ハーモニーの み の 連 用 は 避 け ま し ょ う 。)
・ ア ク チ ノ ー ル の 散 布 時 期 で 最 高 気 温 が 20℃ を 超 え る 日 ( 特 に 3月 中 旬 以 降 ) は 、薬 害 の
危険性があるため散布を控えましょう。
○農薬容器は適切に廃棄しましょう!!
使 用 済 み の 農 薬 容 器 が 、そ の ま ま 圃 場 に 放 置 さ れ て い た り 、川 な ど に 投 棄 さ れ て い
る 状 況 が 見 受 け ら れ ま す 。 農 薬 容 器 は 産 業 廃 棄 物 と な る の で 、 JAが 行 う 回 収 日 に
回収してもらいましょう。
使用済みの農薬容器は適切に廃棄しましょう!!